
PAST EXHIBITION
TRUSTLESS LIFE -Tokyo 2040- 加藤明洋
加藤明洋
開催日時
1月11日(土)18時
1月15日(水)19時
1月18日(土)14時、16時、18時
完全予約制(特設サイトよりご予約ください)
各回最大8名まで(チームでプレイしていただきます)
1プレイ1時間半程を予定しています
参加料 1,000円(限定ミニゲーム付き)
会場 AI KOKO GALLERY 墨田区千歳2-10-4千歳マンション303
お問い合わせ先 aikokogallery@gmail.com
特設サイト https://2040.tokyo/ 当日13時までにご予約ください
価値保存の機能を果たす「貨幣」は、貝殻や貴金属と言った「モノ」から紙幣のような「紙などに印刷された約束」に発展し、現在流通している仮想通貨が生まれるまでになった。仮想通貨は、誰もが通貨を発行する権利を持ち、また特定の誰かによってシステムが止められ ない特徴を持つ。このデジタル上に固定される「約束」を実現可能にしたのが、2009年に 発明されたブロックチェーン技術である。この技術により、インターネットにつながってさ えいれば、いつでもどこでも取引でき、誰にも止めることのできない「約束」が可能になったのである。
この技術によって、どのような社会が実現可能になるのだろうか?
人類が築いてきた文明社会は、人間同士がただ群れを成すだけではなく、ルールや慣習を規 定し、社会を形成することによって発展してきた。歴史上で生まれたさまざまなルールは、 そのたびに世界を大きく変化させ、規定される「ルール」、人と人同士の「約束」は、石版 や紙と言ったメディアに「文章」として書き込まれてきた。それらは今後、コンピュータや ブロックチェーンといったメディアに「コード」として書き込まれていくのだろう。
TRUSTLESS LIFEシリーズは、個々人が持つ他者からの形のない「信用」が「コード」と して、合意された「約束」によって判断され、蓄積する「信用社会」での人生を描くボードゲーム作品シリーズであり、未来、ブロックチェーン技術が適用されることによって起こり 得る可能性のある世界を想像可能にする。
新作「TOKYO2040」は、2040年の東京を舞台としたボードゲーム作品である。 2040年、AIはもうすぐ人類を越える。東京では都市中の情報を学習するAIが、ありとあら ゆる「人類にとっての」危険を未来予知し始め、些細な事故ことから大規模な災害まで、 「いつどんな危機が訪れるのか」「どのように対処すべきか」を示す。 現在、2040年にはもはや手のつけられない高齢化社会と孤立化、そして急速な人口減少が 訪れると予想されている。人々は技術とどう向き合い、関係を作っていくのだろうか。
ゲームという一つのシミュレーションを通じて起こり得る世界を想像してほしい。
加藤明洋:1992年生まれ、愛知県出身。大学卒業後ウェブ制作会社を経て、情報科学芸術大学院大学( IAMAS)に進学、メディア表現専攻修了。ブロックチェーンが新しい社会を作る一つの可能性 を持っていると考え、それを伝えるための表現としてボードゲーム「TRUSTLESS LIFE」を制 作。CREATIVE HACK AWARD 2018 SONY 特別賞を始め各方面からの評価を得る。 https://akihirokato.com